学校一のモテ男といきなり同居
「白雪ちゃんときみたく、気をもたせてない?郁実の優しさは、残酷だよ……もしかして…って、期待する」




「そんなつもりねーけど、そうしてんのか」




郁実がぽつりと呟く。




「そうだよ…一緒に暮らすの、ムリじゃないかな」




「今は住むとこねーし、仕方ねんだよ」




「ウチに住めば?部屋も空いてるよ」




「いや、ここからのが学校やバイト先にも近いしな。それに真央の家だと、これから活動していくのに支障になる」




女の子と一緒に住んでるってわかったら、それこそスキャンダルだよね。













「だけど真央が嫌なら…そーするか。3年後……ぐらいになるけど」




「ええっ!?」




「待てない?」




「待てないよ……」




「そっか。でもさ、ちゃんと真央と住めるように…頑張るから。部屋借りて、そこで一緒に住も」




ドキッ。




郁実の言葉と、甘い視線にクラクラしそう。




あたしの家に一緒に住むのと、同じ部屋に暮らすのとでは意味合いが全く違う。



それって、同棲ってこと?






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