学校一のモテ男といきなり同居
「スクープされちゃうよ!?」



「そんなの適当に誤魔化すから。つか、そーいうので売っていかない」




「……え。だってさっき、活動していくのに支障になるって」




「俺の問題。真央んちだと、安心しきって恋愛モード入りっぱなしになりそーだし。仕事なんて、どうでもよくなりそ」




「そういう意味だったの!?」




「そ。今のアパートなら、メリハリつくし」




「そーなんだ…」




「高木ちゃん、マジで頭いーからさ。教えてもらって、かなり助かってる」




「けど、利用してることにならない?」




「そういう言い方すんなよ…」



「周りから見たら、そう見えるよ。しかも気持ちを知ってて、そんなの…」



「…わかった。なら、勉強は自分でやる。うー、自信ねーな」



「頑張ろ。あたしも、協力するから」



「…ん。とりあえず、やる気スイッチ入れて」



…え?



不意打ちで、キス。









「や…もぉ、やめてよ…こんなところで」



「いーじゃん。これでもかなり我慢してた方」



そういいながら、キス、キス、キス。



背中に腕をまわし、抱き寄せられる。



そのうちあたしも、



今どこにいるのかも忘れてしまいそうなほど、




郁実とのキスに、夢中になっていた。




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