学校一のモテ男といきなり同居
こんなの……いつ、撮ってたの!?




全然気付かなかった……。





恥ずかしいのもあるけど、何のために撮ったのかあたしには理解できない。





「これで、俺を脅すつもりだった?」





高木さんは、首を横に振っている。





「だったら真央?俺と別れないと、写真バラまくとかそーいう感じ?」




高木さんはもう何も答えず、俯いてただ泣いていた。















「最低の女だな……」




それだけ言って、郁実はデジカメとバッグを階段に置く。




すると、高木さんがやっと口を開いた。




「あたしは……郁実のためを思って…」




「どこがだよ」




「だって……そうだよ。やっと仕事が軌道にのりそうなのに、その子のせいで積み上げてきたモノを壊したくない。

特に郁実は、そういうこと気にしなさそうだから、後で絶対に問題になる」




「知らねーよ」




郁実はプイと顔を背け、ダルそうに髪をかきあげる。




「別れてよ、その子と……」




「は?」




「別れろって言ってんの。社長命令よ」




完全にキレたのか、今度は高木さんが強く出る番だった。




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