学校一のモテ男といきなり同居
それでも起こさずに下におりるとまた文句を言われるだろうから、



あたしはそっと井上くんの部屋を開けた。



……あれっ!?


いないし。



部屋のベッドの中は空になっていて、



もちろん部屋の中にも井上くんはいなかった。








なんだ……起きてるんじゃない。



トイレ?



それとももう出て行った?



それとなく部屋の中を見渡すと、部屋の隅の方にカバンが転がっているのが視界に入ってきた。



……いるのか。



先に学校に行っててくれればいいのにって、ちょっと思った。


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