学校一のモテ男といきなり同居
「お前~、見すぎ」




運転中にチラッと視線を流され、またズッキュン!





あたしは、ずっと郁実に恋してるんだ。





好き、好き、大好き……っていう気持ちが、どんどん溢れてくる。





ギュッとしがみつきたいけど、運転中は危ないもんね。





ダメダメ。





そう思っていたら、





郁実が手を伸ばしてきて、膝の上に置いていたあたしの手を握った。





ドキーッ!!











「デートだもんな。手、つながないと」





「えっ、これってデートなの?」





「そーいう気分なの、俺だけか。残念」





イタズラっぽく笑うその顔に、またキュン。





このままじゃ、あたし……キュン死してしまう。





高校生のときとは、違うデート。





大人になったあたしたちは、





これから、どこに向かうんだろう……。





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