学校一のモテ男といきなり同居
彩ホールでは、夕方からブライダルフェアが開かれる。




今から打ち合わせや、モデルさんのメイクをしていくんだけど、





少し早めに着いたこともあって、駐車場にはまだほとんど車が停まっていなかった。





あたしが車から降りると、郁実が助手席側にまわってきた。





なんだかふてくされてるし。





ホント、最悪の別れ。





次、いつ会えるかわからないのに……





こんなの、悲しすぎる。















彩ホールの裏口まであたしの荷物を持ってくれて、




扉近くに着いたところで郁実が荷物を下に置いた。





「仕事、頑張れ」





「そっちもね」





「なんでそーいう言い方?ホントお前はかわいくないな……」




「失礼なヤツ!どーせあたしは、かわいくないですよーだ」




ベーッとすると、郁実が笑いだした。




……えっ?




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