学校一のモテ男といきなり同居
何年一緒にいても、郁実にドキドキしてる自分が情けない。





ううん……これって、幸せなことなのか。





「俺の顔……見ろよ」





顔が近いし、耳もとでささやかれて更に鼓動が早くなる。





「だって……こんなの……どういうつもり?誰かが見てたら……」





緊張で、うまく話せない。
















「見てねーよ。今、お前を見てるのは……俺だけだから」




そして、射抜くような視線が甘いキスに変わる。




もう……それだけで、足がガクガクしてくる。




あたし、ダメだ。




やっぱり郁実に、振り回されっぱなし。





好きで、大好きで、どうしようもなくなる。





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