学校一のモテ男といきなり同居
「お願いします……」




ドキドキドキ。





ヤバい……あたし、このまま心臓発作で倒れるかもしれない。





リングを手に持ち、郁実があたしの薬指にそっとはめた。





「わ……ピッタリ」





「だな、さすが俺」





嬉しそうに笑う郁実の胸に、飛びこんだ。
















「ありがとう……大好き……いつも、ワガママ言って、素直になれなくてゴメンね……」




「別にワガママ言ってねーじゃん。真央は、頑張ってるよ」





「全然だよ……あたしの方こそ、ダメ彼女だもん」





「そんなことねーよ。俺の、最高の奥さんだろ」





まだ、ホントに形だけだし……




正式に、籍を入れたわけでもない。




こんなの、ままごとだって言われてしまえばそれまで。




だけどこういう風に、郁実の気持ちがハッキリわかると……




信じる気持ちが、より一層強くなる。






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