チョコよりも甘く
酔ってるにも関わらず、玲汰の力は強かった。



「れ…たっ…やめ…ふっ」

抵抗は効かなかった。

紗姫はしょうがなく、玲汰の舌を噛んだ。





「…痛、」

唇が離れ、紗姫は後退りした。




あたしにとって、その時の玲汰はすごく怖かった。
優しい玲汰が…あんなキスするなんて思わなかった。




紗姫の目から、涙が溢れた。




玲汰…

酔ってるだけだよね?

意図的じゃないよね?





紗姫は再び玲汰を見た。





下を向き、




「いってぇなあ。」




と言うと、玲汰は倒れた――――。







「れ、…玲汰っ!!」


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