チョコよりも甘く
「そこのマック寄ろっ!」

並木運動公園を抜けたところで、葵が紗姫の手を引っ張って行った。

こんな強引な葵だけど、あたしはそんなとこが好きだし、なんだか気が会う。







紗姫はコーラだけを頼み、奥の席に座った。





あたしたちは恋バナや先生の愚痴を言ったりし、1時間ぐらいそこにいた。



「あっ!もう7時だよ!!」
「うわっ、時間忘れてたー!」




急いで帰り、公園の十字路で別れた。


2人の家は公園を挟んで向かい側にある。
一見近そうに見えるけど、結構遠い。



その道のりを、紗姫は玲汰とメールしながら過ごしていった。






でも結局、南城くんのことは何にも聞き出せなかった…





あたしは南城くんのこと何にも知らないし、少ししか話したことない。


すきでいる資格あるのかなって思うこともあるけど、やっぱり諦めたくない。


ねぇ、どうしたらいいの?




今まで恋したことだってある。

付き合ったこともある。



なのに、なのに…こんな気持ち初めてだよ…

中学の時とは違う。



もしかしたら、これが本当の恋なのかもしれない…







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