チョコよりも甘く
「お邪魔します。」


玲汰の家はマンションだった。
20階建ての16階にある。
予想以上にきれいなところだった。






「親いないから平気だよ」


玲汰は電気をつけながら言った。




「一人暮らし?」



「いや、仕事で9時ぐらいに帰ってくる。」




紗姫は用意されたスリッパを履き、リビングへ入っていった。




「俺の部屋こっちだから、先行ってて。飲み物コーヒーでいい?」
「あ、うんっ」



紗姫はリビングを眺めていたが、玲汰に促がされ、部屋へと向かった。




ガチャッ―――


部屋は意外にも、片付いていた。
紗姫はとりあえずベッドに座った。














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