チョコよりも甘く
「お待たせ、」


玲汰がコップを2個抱えながら入って来た。




「ありがと。」


紗姫は受け取って1口飲んだ。
身体が温まり、心が解れた。





玲汰は紗姫の隣に座り、こっちを向いた。


「話、聞くよ?」


玲汰にそう言われたものの、何から話せばいいか分からなかった。






「あたし…玲汰がすきなの」

紗姫が答えると、玲汰は笑顔で抱きしめた。





「…嬉しくて死にそう…//」





紗姫は抱きしめ返したが、途中で止めた。







「でも…龍斗もすき。あたし…どうすればいいのか分からなくて。」

「…それは気付いてた。保健室にいるときにね、」





玲汰は紗姫を硬く抱きしめなおした。







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