チョコよりも甘く
いつの間にか、泣き疲れて眠ってしまっていた。



意識が戻ってきて自分が寝てしまったことに気が付いた。



「ん―……。」



あたしは目を瞑ったまま制服のスカートのポケットに手を突っ込み、中を探った。

ポケットから携帯を取り出し、重たい目を開ける。




眩しい画面が寝起きの目を刺激する。




時刻を確認すると、夜の8時をまわっていた。




(えっ、こんな時間!?てかここどこ!!!?)





見覚えのある部屋。そこは紗姫のリビングのソファだった。









「あ、起きた。」




突然あたしの眼の前にきれいな顔立ちの顔があらわれた。




今、改めて近くで見ると、玲汰は目が大きく、鼻が高くてモデルのような顔立ちだ。




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