チョコよりも甘く
「なっ、なんで玲汰が!!?」


あたしはガバッと起き上った。すると激しい頭痛が紗姫を襲った。



「…っつ、、、」




あたしは再度ソファに体を傾けた。

たくさん泣いた後はきまって頭が痛くなる。起きた後はなおさらだ。







「大丈夫か??勝手に家上がってごめんな。一応、佑は知ってるけど。」



「あぁ…佑が。」


あたしはなるほど、と納得したように言ったが、そこである疑問が生じた。




「え…なんで玲汰が《佑》って…?」






玲汰は多分初めて会っただろう、佑を呼び捨てにしていた。




「紗姫がすぐ起きると思って、ここに送ってからしばらく待たせてもらったんだけどさ。お前いつまでたっても起きなくて…。」



そっか、そうゆうことか。あたしは玲汰がはなしている途中に理解出来た。




「そしたら佑がゲームしようぜって言ってきて。あぁ…、、ついさっきなんかどっかに出かけちゃったけどな。」










あたしはとりあえずリビングの棚に、頭痛薬を取りに立ちあがった。
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