チョコよりも甘く
お父さんとお母さんにそんな過去があったなんて、知らなかった。



もし、翔がそばにいてくれて、二人の様に幸せな家庭を築くことが出来るなら、そうしたい。




けど二人と違って、あたしには翔がいないから、独りでこの子を育てる事になる。






心配な事はたくさんある。

でもやっぱり、翔とあたしの赤ちゃんなんだ、産みたいよ…。



優柔不断なあたしの心。


赤ちゃんに罪は無いのに、、、


あたしはこのイノチを守り抜くことが出来る?



正直一人で育てるなんて、出来ない。だけど産みたい。


ずっとこの繰り返しだった。


時間が無い。


こんな短時間で、中絶するのかしないかなんて決められないよ…



何時間過ぎただろう

窓の外は暗くなった


あたしは魂の抜け殻のように、ベッドの上に座っていた。




決めた……………

――――あたし…
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