チョコよりも甘く
翔の家はそう遠くない。あたしは走って翔の家に向かった。


昔よく二人で行き来した道。




この道には沢山の思い出がつまっていた。



ふたりで

ふざけあって笑い合った。

仲良く愛し合った。

そして二人、初めてキスをした日、初めて一つになった日も、この道を通ったね…



あたしの記憶は走馬灯のように駆巡る。





翔の家まであと少しのところで、誰かにぶつかった。

あたしの中にはあたしたちの大切な赤ちゃんがいる。

あたしはお腹を抑えながら転んでも大丈夫なように体制を整えた時、その人に抱き抱えられた。



その人は翔だった、、、



「翔…。」
あたしは思わず抱きついた。

しばらく会っていなかった愛しい人に再会したかのように…。



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