チョコよりも甘く
「紗姫はもう浮気しねぇから」




後ろから歩み寄る龍斗。
玲汰はふと目を向けた。







―――そして流れる気まずい空気…








「紗姫…少しだけ借りていいかな。」


玲汰は再びあたしに目を移し、龍斗と目を合わせずに言った。





龍斗を見ると、龍斗は頷いていた…



あたしは玲汰の後を追って歩いて行く。






玲汰は多分、中庭に向かっていた。


そう、玲汰が紗姫に気持ちを伝えたあの中庭に。


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