チョコよりも甘く

玲汰の気持ち

「龍斗ー、帰ろっ!」

「おう!」




昨日の告白から1日。


噂はあっという間に広まり、今日はいろんな人にジロジロ見られ、中には泣いてる女の子もいた。

その子たちを見ると胸が痛む…。






「紗姫っ!!」




後方から男の声がし、振り返えると、玲汰らしき人が立っていた。




「玲汰…」と龍斗が呟き、確信した。




「玲汰どうしたの?」



どうやら玲汰は走ってきたようだ。
息を切らしている。



黒髪から滴る汗が、妙にセクシーだった。




「…あのさ、噂で聞いたんだけど…お前らって付き合ってんの?」

「あ、…うん。」



「マジで!?」

玲汰は悲しそうな顔をした。




隣にいた龍斗が玲汰ところに行き、耳元で何か囁いた。


そしてあたしに「ちょっと待ってて。」と言い、校舎へ戻っていった。










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