チョコよりも甘く
「わりぃ、遅くなった…って…莉子じゃん、何で居んの?」




紗姫はまだ莉子って人の言葉が理解出来ていなかった。



婚約…?どうゆうこと?
ってか、莉子じゃんって…呼び捨てとか。





「龍斗ぉ~!!何で居んのとかひどくない!?」

莉子は頬を膨らませた。
さっきの態度とは全く違う。



「だってお前の教室東棟じゃん。ここに居んのおかしいだろ。」

「うん、まぁね。ちょっと…遊びに来ただけ。」




そういって、莉子は龍斗の腕に抱きついた。




あまり抵抗しない龍斗。






どうゆうこと?
待ってよ、こんなのおかしすぎるじゃん・・・。

頭の中が真っ白になった。







紗姫はこの場に居ることに耐えられず逃げ出していた。






もっと遠くに…
誰もいない場所に。






「ちょっ、紗姫!!」


龍斗は紗姫を追いかけようとしたが、莉子に邪魔された。



「ねぇ龍斗~、あんな子のどこがいいの?」

「お前には関係ないだろ!」


きつく言い放すと、莉子の腕を振り払った。






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