チョコよりも甘く
「お前さぁ。今どこだよ?」


「家だけど…何で?」




紗姫は龍斗の恐ろしい声を耳にし、脳裏だんだんと``あの''約束がよみがえってきた。






「いつまで待たせんだよっ。まさか忘れたりしてないだろうな?なんか事情が有るんだよな?」




「ごめんなさいっ。今…家です。」





そう、龍斗とあたしは、中庭で一緒に帰ろうと、待ち合わせをしていた。


あまりにも遅いと思った龍斗が、紗姫の教室にいったらいなかったので電話をしたのだという。




「ふざけるなよ??」


「ひいぃっ。」

「今からいく。まってろ」
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