チョコよりも甘く
龍斗はそのまま玄関に入り、鍵を閉めた。



「事情を説明してもらおうか。」

そして、怒った笑みを浮かべた。


「えーっと…」





紗姫は事情を大まかに話し、龍斗をリビングへ連れていった。




「へぇ。誰もいないんだ…」


さっきの恐ろしい龍斗は消え、意地悪く笑ってきた。




顔近いよ、

心臓の音聞こえちゃうじゃん。//




「うん、」


紗姫は目をそらし、テレビのチャンネルを変えた。



「じゃあ、俺今日泊まるから。」


「うん、……ってダメに決まってんじゃん!」


危うくながされるところだった。


でも、本当は泊まって欲しい。
何であたしは素直になれないんだろう…。





「俺のことあんなに待たせたのに?」

「う゛。わかりました…」






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