チョコよりも甘く
龍斗の家
とうとう泊まることになり、
あたしたちは龍斗の家に荷物を取りに行くことにした。
「こ、ここ!?」
「うん。」
紗姫の目に映ったのは、すっごく大きなお屋敷。
うちの5倍はあるな…、
龍斗は目の前の機械に指をあてた。
すると、大きな門が自動的に開いた。
「すごい…」
お庭にはキレイな花壇や噴水があり、改めて龍斗との距離を感じた。
「龍斗お坊ちゃま、お帰りなさいませ。」
「ただいま」
執事らしき男の人がお辞儀をし、玄関を開けた。
紗姫は眩しくて、おもわず目を瞑った。
そこには輝くシャンデリアや、赤い絨毯に包まれた階段があった。