チョコよりも甘く
龍斗と葵に教えてもらい、ようやく終えることができた。




校舎を出たのは6時半。
外は真っ暗で、月がすごいキレイだった。





あたしはこれから葵ん家に行って、チョコを作る。






大好きな龍斗が喜んでくれるように・・・







「ねぇ龍斗…、今日は先帰ってて…!」



紗姫がそう言うと、龍斗は不思議そうな顔をして聞いてきた。





「…何で?」



「と、とりあえず今日は用事があるの!!」


紗姫は焦りながら答えた。







そんな紗姫を見て勘付いたのだろう。


今度は意地悪く言い、ちょっと照れくさそうに見つめてきた。







「ふーん。じゃ、楽しみにしてるから。」







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