チョコよりも甘く
「ま、いきなり優しい母親になられても困るけどね、」


葵は靴を脱ぎ、紗姫も次いで脱いだ。





「だよねー!うちのママなんか佑(弟・たすく)には優しいけど、あたしには厳しいの!ひどいじゃんっ!?」




「んー、それはわかるような気がする!」






紗姫は顔を膨らませた。








紗姫の頬を突付くと、葵はトイレの前で立ち止った。


「あ、うちちょっとトイレ行ってくる!先キッチン行ってて、」




「うん」






葵の家には小学校の時からずっと来てるから、だいたいの場所はわかる。




あたしはリビングで葵の家族に挨拶し、キッチンへ入った。












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