チョコよりも甘く
「う゛~。だってぇ~」
あたしはべそをかくように言った。
「はいはい、ごめんさい。紗姫も早く“南城龍斗”に告りなって!」
葵に背中をポンッと叩かれ、少しよろついた。
「む、無理!絶対無理!振られるって!」
あたしは顔を真っ赤にし、首を横に振りながら否定した。
あたしが好きなのは、南城グループの息子で、
〝顔よし、頭よし、性格よし、スポーツよし、金持ち〟
のオールマイティーな“南城龍斗”っていう人。
あたしなんかが付き合えるわけないよ…
「勇気だせばいいのに…」
葵はボソッと呟いた。
そう、
そのちょっとの勇気をだすのがすごく難しいの。
あたしは臆病だから、今の関係を崩すのが怖くて、
あの日から
ただ遠くで見ていることしか出来なかった。
あたしはべそをかくように言った。
「はいはい、ごめんさい。紗姫も早く“南城龍斗”に告りなって!」
葵に背中をポンッと叩かれ、少しよろついた。
「む、無理!絶対無理!振られるって!」
あたしは顔を真っ赤にし、首を横に振りながら否定した。
あたしが好きなのは、南城グループの息子で、
〝顔よし、頭よし、性格よし、スポーツよし、金持ち〟
のオールマイティーな“南城龍斗”っていう人。
あたしなんかが付き合えるわけないよ…
「勇気だせばいいのに…」
葵はボソッと呟いた。
そう、
そのちょっとの勇気をだすのがすごく難しいの。
あたしは臆病だから、今の関係を崩すのが怖くて、
あの日から
ただ遠くで見ていることしか出来なかった。