チョコよりも甘く
「何で受け取ったの?」って聞きたかった。
でも喧嘩になるのが怖くて言えなかった。
ちょっとの勇気を出せないまま、あたしたちは学校へ着いた。
昇降口へ入ると、たくさんの女の子たちがこっちを見てきた。
なかには東棟の子や、先輩もいた。
その子たちもまた紙袋を抱えていた。
しょうがない。
そう思うと余計に不安になってくる…。
「南城くん…、彼女いるのは知ってます。これ、良かったら受け取ってください!!」
B組の女の子が渡してきた。
そして龍斗は笑顔で受け取った。
「ありがとう。」
それを見た他の女の子達が寄ってきた。
あっという間に龍斗は囲まれ、あたしの居場所はなくなり、
悔しくて、悲しくて…
紗姫はその場から逃げ出した。
でも喧嘩になるのが怖くて言えなかった。
ちょっとの勇気を出せないまま、あたしたちは学校へ着いた。
昇降口へ入ると、たくさんの女の子たちがこっちを見てきた。
なかには東棟の子や、先輩もいた。
その子たちもまた紙袋を抱えていた。
しょうがない。
そう思うと余計に不安になってくる…。
「南城くん…、彼女いるのは知ってます。これ、良かったら受け取ってください!!」
B組の女の子が渡してきた。
そして龍斗は笑顔で受け取った。
「ありがとう。」
それを見た他の女の子達が寄ってきた。
あっという間に龍斗は囲まれ、あたしの居場所はなくなり、
悔しくて、悲しくて…
紗姫はその場から逃げ出した。