チョコよりも甘く
「な、何っ??」



そう聞いては見たものの、返事を聞くのが怖かった。






葵は、昔から人に滅多に弱みを見せないとても強い子だった。



‘その’葵が

今…、泣きそうな顔をしている。




何年ぶりだろうか。こんなにも弱り果てた葵の姿を見たのは。






あたしは昔から泣き虫だった。
なにか困った事が有ればすぐ葵に相談していた。
葵は必ず、あたしがいい方に転がるようなアドバイスをくれた。




葵はいつも笑っていて…。




こんなあたしを勇気づけてくれる、太陽のような存在だった。





葵?…あおい・・・?






ねぇ


そんな顔して、、





自分のことしか考えていないようなあたしに、今からなにを話すの・・?





出来ればききたくないの。



だけど、あたしは葵を助けたかった。



少しでも葵の力になることが出来るのならば、、


どんな事だってする
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