【短編】俺様恋愛溺
気づかないフリ
『桜って名前、好きだよ』


初めて言われた言葉。

佐渉は、切ない顔で、空を見ていた。

綺麗な瞳で、つい、見とれてしまっていた。


あれから最近、あたしは変。

佐渉の一言、一言にときめいている。


もしかしたら、って思う自分がいる。

でも、その度に、「違う」って否定してる自分もいて。


どっちなのかな?

本当はもう、気づいてるはずなのにね……

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