嘘の誓いとLOVE RING
「凌祐!?何をするの?」
こんな風に抱き上げられるのは、生まれて初めてだ。
かなり動揺をする私に、凌祐は平然とした顔を向けたのだった。
「二人きりになって、する事といえば分かりきってるだろ?」
「わ、分からない…」
小さく首を横に振ると、凌祐はムッとした。
「しらばっくれても無駄だからな。もう、名実共に夫婦になったんだ。遠慮なんてしないぞ?」
遠慮なんてしないぞって、いつ遠慮をしたというのだ。
まさか、このままベッドルームへ連れて行かれるのか?
緊張が高まる中、案の定、凌祐は私をベッドルームへ連れて行き、ダブルベッドへと降ろしたのだった。
「まさか、本気なの?」
そして、私を覆いかぶさ
る様に見下ろした。
「本気だよ。まさか、拒む気じゃないだろ?」
「拒むよ。ちょっと、冷静になって」
つい、手で体を押しのけようとすると、凌祐はその手を掴みキスをした。
抑えつけられ、まるで抵抗が出来ない。
「美亜、俺たちは夫婦なんだ。しかも、今日は結婚初夜。美亜を抱いて何が悪い?」