嘘の誓いとLOVE RING
規則的にきしむスプリング音。
そして、漏れる甘い声。
正直言ってこんなに、凌祐との体を重ねる時間が、気持ちのいいものだとは思わなかった。
好きではない人と、こんな行為は絶対に出来ないと思っていたのに…。
体に絡みつく様に手を回し、甘い声を漏らす私に、凌祐は息が切れ切れに呟いたのだった。
「感度がいいんだな美亜は。妬けるよ。それを教えてきた男たちに」
妬けるだなんて、本気で言っているのか。
もし、そうだとしても凌祐が思うほどの経験はない。
それより、凌祐はどうなのだろう。
一体、今まで何人の女性を、こんな風に抱いてきたのか。
それを想像しても、妬ける気持ちは沸かない。
だけと、いつかは気になる様になるのか。
凌祐の過去の女性に、嫉妬をする日が来るのか。
それは、まだ分からないけれど、今一つだけ分かった事がある。
それは、凌祐に抱かれるのは嫌ではないという事だ。
自分でも信じられないけれど、ハマりそう。
そんな感じがする。