嘘の誓いとLOVE RING


怪しい!?

もしかして、疑われているのか?

目を見開く私に、凌祐は顔を近付け、そして冷たく言ったのだった。

「今日だって圭祐は来てるし、変だとは思ったんだよな。それに、顔を合わせた途端、見つめ合ってなかったか?」

「ええっ!?」

あれは、見つめ合ったのではなく、妙に挑戦的な圭祐を睨んでいただけなのに。

それを、見つめ合っていたと勘違いするとは、どう説明すれば分かってもらえるのだろう。

「挙げ句、二人きりで部屋で抱き合ってるんだもんな。さぞかし、毎日の仕事も楽しいだろう?」

それは、こっちのセリフだ。

佐倉さんとの毎日だって、凌祐には楽しいに違いない。

こちらが嫌みを言いたいくらいなのに、なぜ私が問い詰められているのだろう。

いっその事、佐倉さんから盗み聞きした話を言ってやろうかとも思ったけれど、過去の話と言い切られてはおしまいだ。

抱き合っているところを見られた私の方が、圧倒的に不利なのだから、ここは誤解を解くしかない。

凌祐の事は、確固たる証拠を掴んでから問い詰めなければ。

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