なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】


「だからなんでお前がここにいるんだよ!」


 寝室のドアが思いきり開け放たれ、視線を向けた時には既にいきなり現れた真がいて、顔真っ赤にして睨んでいる。

 なんだか怖いけど、でも。


「な、な、な、なんでって、あんたが呼び出したんじゃない!」

 理不尽な怒鳴られかたにちょっとむっとした。



「と、とにかく、帰れよ!」



 っはーーーーーー?



 あんたが来いって言ったのに!?

 今度は帰れって言うわけ?



 もう何回言ってるか分からないけれど、意味分からない。


 あかりちゃんが真に怒りを抑えながら何か言ってるけど、この意味不明な状態に何がなんだかわからなくなってきてる。


 真の顔は真っ赤で、でもなんだかちょっと.........



「ほら! もう早く帰れって」



 背中を押され玄関に無理矢理連れて行かれて、


 でも、背中を押す手は優しいもので、


 玄関を開けて外に押し出された。



「ちょ......」


「もうここには来るなよ」



 私だけに聞こえるように小さい声で言った真の顔は悲し気で、泣きそうな顔をしていて、




 悪いことをしている気がして心臓にグサッときた。






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