なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
「それにこいつまじめっちゃ臭い屁ーするし」
っっっっっ!!!!!
っはーーーーー!!!!! 怒り×100
「ちょちょちょちょちょちょ! バカじゃないの真、あんた何言ってんの! そんなことしたこともないしっ!」
思わず立ち上がり大声を張り上げていた。
だって、だって、だって、そんなことここで言うことある? それにだ、私は一回もそんなことしたことない。言い切れる!
一回もしたことない! うん、一回もしたことないって言う! 私はそこまで言う!
我に返ってはっとした。
真はそっぽ向いてるし、萩原さんは...む、向けない。
「...夏菜」
懐かしい落ち着いた声。なんかずーっと聞いていないような感じで。
「座って」
テーブルをコンコンと叩かれてそこを見れば、萩原さんと視線がぶつかった。
穏やかな顔してる。
あんまり目を見てると泣きそうになるからさっと反らして椅子に座る。
今度また危なくなったら、真が言い放ったあのことばを思い出す。
よし、それで大丈夫。