なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
「元気?」
......
元気かって? 今元気かって言ったの?
今、私の耳に入ってきた言葉は、『元気?』で、間違いない?
しんじらんないんですけど。
はい、どっちかていうとぜんぜん元気じゃないんですけど、あなたのおかげさまで。
はい、どっちかっていうと、ここにこうして来れるあなたの神経を疑うんですけど。
はい......
「......まぁまぁ元気にしてる」
何私。バカみたい。何この返事。
バカさ加減に嫌気がさして、コンビニの中にダッシュした。
なんで走った。なにやってんの私は。
こっちが逃げるようなマネしてどうする。
そんなことする必要性無いよね。コンビニの外を見る勇気が無い。
あまり長くここにいることも出来ないし、さっさと戻らないといけないのに、出ていけない。
コンビニの袋の中にはプリンが二つ。店長のぶんと私のぶん。
なんだかプリンまでもみじめに思える。
意を決して出たコンビニの外では、いまだに二人がいちゃいちゃしていた。
っはーーーーーーー。
やる気もなくなるし力も抜ける。