あの、憑きあってもらえません?
マヌケ幽霊
~勇太side~ 勇太の部屋
ーー翌日ーー
勇「ん?もう朝か。」
...なんか、違和感が。
げっ!?
勇「おい!何してんだよ!」
隣でアイツが寝ていた。
琴「あれ?朝ですか?」
勇「なっ!何してんだ!人の布団で。」
琴「いや、私も布団で寝たくて。ダメでしたか?」
勇「ダメだ!」
ダメだろ。
この年の男と女が一緒の布団に入るというのは。
琴「え~!?だって、布団で寝たいんですよ。いいじゃないですかぁ!添い寝ということで!ねっ!」
勇「絶対にダメだ!なんで幽霊が布団に入るんだよ。」
琴「うう。そうですかぁ。」
コイツ意外と素顔美人だな。
勇「そうだ。朝は、食堂に行かないとだったんだ。」
琴「食堂ですか!私も何か食べたいです!」
勇「は?お前食えないだろ。」
琴「でも行きたいんです!お願いです、勇太!」
勇「じゃあ、黙ってろよ?」
琴「はい!もちろんです!」
ドンドンドンドン!
ドアを叩く音が聞こえた。
ガチャッ
翔「おっは~!勇太~!」
勇「翔吉か。」
翔「食堂行こうぜ!」
勇「ああ。」
琴「はい!」
勇「おい。」
翔「ん?どした?何?」
あ、コイツは俺にしか見えてないんだった。
翔「あ~。腹減った~。」
琴「勇太!この人はお友達ですか?」
勇「まあ、そういう感じだ。」
翔「なあ、さっきから何ブツブツ言ってんの?」
勇「何でもない。」
本当にコイツ死んでるんだな。