スキな人
「何?」
「俺の名前知りたいんだろ?」
「べ、別にいいし…」
「俺の名前は…」
キーンコーンカーンコーン
授業開始のチャイムが鳴り響いた。
「じゃ、またの機会で!」
「えっ…」
何このタイミング…!?
逆に気になるじゃん…。
「由里音~名前聞けたぁ?」
明理が話し終わったのを見計らってやって来た。
「ううん。」
「なんでー!?なんかいっぱい話してたじゃん!」
「あの人…なんかおかしい…。」
「?何があったの?」
「特に何があったわけでもないけど…(苦笑)」