「記憶」
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「……び」
「………やび」
ん………?
「…か!?…やび!」
待って…上手く、聞き取れない
「みやび…雅!」
目が開いた。
差し込む光。眩しい。
「雅!大丈夫かっ!?」
「よかった、目が覚めたんだね!」
「……?」
目の前には、安堵の息を漏らして
微笑む二人の男の子。
「みや……っ」
「ん…レヴェルと…ロイ……?」
私が言葉を発した途端、
「「え?」」と私を含む
三人の声が重なって 時が止まる。