「記憶」





----------*




「……び」




「………やび」




ん………?




「…か!?…やび!」




待って…上手く、聞き取れない




「みやび…雅!」





目が開いた。


差し込む光。眩しい。





「雅!大丈夫かっ!?」

「よかった、目が覚めたんだね!」

「……?」




目の前には、安堵の息を漏らして

微笑む二人の男の子。




「みや……っ」

「ん…レヴェルと…ロイ……?」




私が言葉を発した途端、

「「え?」」と私を含む

三人の声が重なって 時が止まる。







< 12 / 95 >

この作品をシェア

pagetop