「記憶」
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「第三班は東に展開!
特別班はそのまま前方へ!」
「「ハッ!」」
連絡係が駆け抜ける中、
私はレオン隊長の後ろをついて駆ける。
「隊長、右後方から
キルドが迫ってきています!」
私の右隣にいた
モーリス先輩が声を上げる。
現在、キルド討伐作戦を
決行している最中だが
この地域はキルドの数が多く
強力なものが多数潜伏していたのだ。
潜んでいるキルドに気付けなかったのは
視察班の落ち度として、
なんとしてもこの窮地を脱出しなければいけない。
「隊長、私がいきます」
隊長を…仲間達を
これ以上殺されては困る。
右後方から迫って来る
化け物の討伐を私は自ら申し出た。