「記憶」
なるべく人がいない所がいいと
私が提示したところ、
先生は中庭や相談室を提案してきたが
なんとなく風が涼しく心地良いしと
私は中庭へと向かった。
殆どの生徒が屋上や教室、
食堂といった場所で食べるので
外は人気が少なく安心した。
もし、他の生徒に
私が変な夢について
本気で悩んでいることや
その夢に先生に似たどころか
瓜二つの人が出て来るんです!!
なんて思いっきり
怯えた表情で言ってしまえば
恐怖のメンヘラ女として
同級生中に広まってしまうだろう。
それはなんとしても避けたい。
そして、
私と先生はベンチに並んで座る。