「記憶」






ちらり…と声の主の方へ向くと、

前に俺の部下だったレヴェル…

いや、工藤拓馬が立っていた。




「おい、授業中だぞ」




脱走か?と思い、工藤に注意する。



すると、緊張した面持ちで

額に少し冷や汗かなんだか知らんが

汗をほんのりかきながら、




「っ雅の事で、聞きたい事があります!」



と…純粋な目を向けてきた。




ああ…こいつらは、

俺でも入れねぇ絆があったな…



昔の……ミラナとレヴェル、

ロイの三人を思い出して、


ふっと苦笑を浮かべる。








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