「記憶」
予想外の行動だったのか、
隊長はフリーズ。
しかし私はそんな隊長を御構い無しに
ぎゅーっと抱き締める。
「ふふふっ隊長ー!隊長ー!」
ふわりと隊長の匂いが鼻を掠める。
落ち着く、良い匂いだ。
「おい、ミラ……」
「ふふふーっ大好き!隊長!
私、隊長のお嫁さんになります!」
だめだ、嬉しくて…愛しくて…
泣いちゃいそうだ。
ぎゅーっと抱き付いていると
隊長の腕が私の背にまわり
抱き締め返してくれた。
「……びっくりしちまったじゃねぇか」
「ふふ、断ると思いましたか?
嫌なわけ、ないじゃないですか」
こんなにも大好きなんだから。