「記憶」
「次は、じーさんばーさんになるまで
二人で一緒に生きような」
そう言った。
「うん……うん…!」
泣いた。嬉しくて仕方なくて。
絶対絶対、おじいちゃんおばあちゃんに
一緒になりましょうねって
泣きながら笑って言うと、
彼は笑みを浮かべ私の頭を撫でながら
「ああ…」と返事をした。
次はちゃんと結婚して、子供を授かって、
一緒に賑やかな家族を作ろうな。
最期の最期まで一緒にいような。
そう言って二人で笑いあった。