溺愛系と天然系が恋しました!


「・・・あっ!!ていうか、あたし来週は秘書技能検定があるから無理です。」


「秘書検?そんな必須検定って掲示されてた?」


「いえいえ。科の必須じゃなくて個人的に受けるんです。」


「え?美憂って秘書になりたいの?」


「いいえ?全然。一般的な知識としてだけですよ?多分、お父さんの影響です。」


「お父さん?何で親父さんが関係してんの?」


「うちのお父さん、資格オタクなんです。今度、特定化学物質等作業主任者とかっていう資格だって言ってました。」


「親父さん、仕事何してんの?仕事に関係してるとか?」


「いいえ。全然です。ただの営業部長ですよ?」


「・・・・・・・・。」


ここにきて、初めてきーち先輩の呆け顔を見ました。
そんなにおかしいんでしょうか・・・?
うーん・・・うちの家族も、
きーち先輩のご家族と同様少しズレてるのかも?

そう思えてきてしまうくらい、きーち先輩が口をあんぐり開けて放心していたから。




< 112 / 161 >

この作品をシェア

pagetop