溺愛系と天然系が恋しました!
夕食が済んだ後も4人で談笑していたからか、あっという間に夜の8時。
電車で帰るのは危ないからと言って、お母様が車であたしを送ってくれる事になったんだ。
きーち先輩は一緒に乗って見送るって騒いでいたけれど、お母様が
『女同士の話しもあるのよっ』
と、一喝してきーち先輩を断固として同乗させなかった。
その自宅までの車内で、お母様が小さい頃からのきーち先輩の話をしてくれたんだ・・・
幼い頃、女の子みたいに可愛かったから馬鹿にされていた事。
弟想いのイイお兄ちゃんな事。
初めて彼女を自宅に連れてきた事。
それぞれの聞かされた話がが微笑ましく思えて、あたしは助手席に座りながら頬を緩めた。