溺愛系と天然系が恋しました!

これ以上、きーち先輩の気持ちを逆撫でるわけにはいかないっ。


どーする?!あたしっ!!


そんな、変な緊張感を抱えたままのあたしが発した言葉といえば…


「…お元気そうで何よりでごじゃりまする…」


そのあたしの言葉を耳にした瞬間、
般若の形相と化したきーち先輩は、
あたしの片腕を無言で掴み、
この教室から引きずる様にして連れ出した。

そんなあたしの耳に、
親友である香苗の僅かな声が聞こえてきて…


「…美憂。Bliss of the dead.(ご冥福を)」


天国の階段は、まだ登りたくない!


と、真剣に思ったあたしであった…。


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