溺愛系と天然系が恋しました!

きーち先輩は、その紙袋の口をゆっくりと開いて確認した後、困った顔をしてうつ向いた。


「美憂…これ…さ。」


ど、どうしたんだろうっ…
困らせる事をしちゃったのかな?


「仲直りする時に…するような事じゃな…」


「いいんです。…先輩。恥ずかしいのは…あたしも一緒なので…。」


あまりの恥ずかしさに、熱く火照る頬。
その頬を左手で押さえ、右手はきーち先輩の左手をそっと握り、そして引いた。


キングサイズのベッドに誘導する為に…


「み、美憂…ちょっっ!」


慌てるきーち先輩をベッドに座らせ、あたしはその隣に腰掛た。
そして、きーち先輩に渡した紙袋を手元に戻し、中からソレを取り出したんだ…


「あ、あたしがっ!着けてあげますっ…ね?」


ソレを手にしていたあたしの指先は、
緊張で小刻みに震えていた…


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