溺愛系と天然系が恋しました!
ーー ガバッ!!
「うひゃあぁぁ!!」
突然、あたしの視界は反転し、
目に写るものはきーち先輩の拗ねた顔と、
オフホワイトの天井で。
きーち先輩は、自分の頭部に着けられた装飾アイテムを乱暴に取り外し、それを何故かあたしの頭に着けた。
え…ニャンニャンて…
先輩じゃなくて
あたしが着ける側だったんですかー?!
じゃあ、この場合、
あたしが猫になるべきなんですね!
きーち先輩!!
そう思って、恥ずかしながらにも手をゆるく丸めたあたしは…
「きーち先輩…。ニャンニャンッ!」
と勢いづけて言葉にし、猫になりきってみせた。
…ら。
きーち先輩は、あたしの両手首を掴み、
自身の体をあたしに押し付けながら
言ったんだ…。
「…うっ!…辛抱たまらんっっ!!」
…って!
えぇぇえぇぇぇえっ?!?!