溺愛系と天然系が恋しました!

慌てふためくあたしを気に止める事なく、
きーち先輩は唇を重ねた。


「…誰が何を美憂に吹き込んだのか知らないけど…。ニャンニャンの意味、違うから。」


「せっ、先輩?何するんですか?」


「何って…色々と?」


そう呟きながら、あたしにキスを落とた。
角度を変えながら何度も、何度も…

急なキスの嵐に、あたしは息を上げながら
抵抗を試みる。


「ちょっ、待っ…っっ!!」


「待つとか、ナシ。」


あたしの言い分を無視してキスを続ける
きーち先輩…。


ど…どうしようっ
怖いよっっ!きーち先輩っっ

好きだけど、大好きだけど…

いつかは…って、思ってたけどっっ


でも、身をよじってみても、
きーち先輩の全体重が、それを拒む。


「きーち先輩…こ、怖いよ…。」


半泣きになりながら、そう訴えたあたし。

そのあたしに、きーち先輩は切な気な表情を浮かべながら、あたしに囁いた…


「…美憂。好きだ。…俺を、拒まないで…」


きーち先輩の、その言葉を聞いた瞬間。

きゅーっ、と胸を締め付けられた。


【愛しい…】


そういう気持ちが全身を駆け巡る。

あたしは、こんなにも求められて
こんなにも、愛されている…


きーち先輩の言葉を聞いたあたしは、
涙を浮かべながら僅かな微笑みを浮かべて
ゆっくりと瞼を閉じた…


「あたしも、大好きです…」


という言葉を付け加えながら…




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