溺愛系と天然系が恋しました!
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窓の外は、オレンジ色に変わっていた。
来たときは、青空だったのに…。

あたしの隣には、直に触れる温かな存在。
首の下に感じる、逞しい腕。

その腕に、照れながらも幸せに包まれていたあたしは、頬擦りをしてみる。


「…美憂。」


耳元であたしの名を囁く、愛しい人。

どこか照れ臭い。
僅かな痛みすら、幸せに感じる。

だって、あたし…

大好きな人と、一つになったんだから。


「きーち先輩…。好き、…大好き。」


そう言葉にしたら、何故だか涙が頬を伝う。
胸が締め付けられる。
…ううん、胸が…

いっぱいだからだ…

そんな涙を流すあたしに、
きーち先輩は優しい口調で問いかけた。


「…美憂?キツかった…?」


「ううん。違うんです…何か…嬉しくて…。」


「…そっか…。」


幸せの一時って、こういう事を言うのかな?

凄く、凄く、幸せ…

凄く、怖かったけど、

凄く、幸せ…


きーち先輩は、そんなあたしの髪を撫でながら
あたしの頬にリップ音を響かせながらキスをした。



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