溺愛系と天然系が恋しました!
「イヤーーーーーーーーーー!!!」
見られたっっ!!見られたあぁぁああ!!
あたしの下着っっ!!!
きーち先輩にしか見せた事なかったのに!!
し、しかも…昨日かったばかりのやつで、まだきーち先輩にも見せていないやつなのに!!
あたしの足首は忠犬に掴まれたまま。
脚を引きながら揺さぶってみても、離してくれない。
「変態忠犬のバカーーー!!」
そう叫ぶと同時に渾身の力を込め、忠犬に脚を押し下ろした。
--- ガッッ!!
「------っ痛ぇっっ!!」
「天誅っ!!忠犬っっ!!」
あたしの蹴りが忠犬の頬にヒット。
よろめいたのを確認したあたしは、拳を振りかざした…
「…あれ?美憂、来てたんだ?」
横目に見えたきーち先輩の姿。
ニヤニヤと笑う太一君の隣に立っているのが見えて、あたしは振りかぶった拳を引っ込めた。